灰塚小学校6年生有志で作り上げた『万羽プロジェクト』の大東市立市民会館1階での展示について
大東市立灰塚小学校6年生有志によります、『万羽プロジェクト』の完成作品を市民会館1階エレベーター前で展示しております。
<灰塚小学校 山田校長先生よりコメント>
2学期の昼休み、運動場で子どもたちの元気な姿を眺めていた時のことです。数名の6年生が私に声をかけてきました。
「校長先生、『万羽プロジェクト』をやってみたいんです。協力してもらえませんか?」あまりに突然のことでしたので、理由を聞きました。「今年は新型コロナウイルスの影響で低学年との合同授業など6年生として何もできない日々が続きています。何かをしたいんです。みんなのためになる何かを。そこで『万羽プロジェクト』を考えました。万羽(たくさんの折り鶴)を飾ることで今我慢を強いられている日本の人たちに元気を送ろうと思うんです。」純粋なのまなざしとしっかりとした理由に心が動きながらも、構想が大きいだけに失敗したときのリスクを考えて6年生に提案を出しました。「数人の発想だけで動き始めても万羽の鶴はできないんじゃないかな。せめて6年生の大多数が賛同してくれるのであれば考えてもいいよ。」と。
数日後、彼らは6年生の大多数の署名を持って再び協力を依頼しにきました。ここまで本気であればと、プロジェクトにGOサインを出すことにしました。ただ、「自分たちでやり通すこと」「目的をもっと明確なものにすること」「もっと具体的な完成図を早急につくること」という新たな条件を出し、彼らのすばらしい構想が現実のものになるようアドバイスをしました。
それからというもの、彼らは毎週のように校長室を訪れ、万羽完成までの具体的な計画の提案を提出し続けました。作業場や作業人員も自分たちで確保しました。もちろんすべて休み時間を使って、学校の授業等に支障をきたさないように配慮しながらです。
気がつけば、『万羽プロジェクト』が進行し、学校全体に折り鶴の協力依頼をするまでになっていました。本当であればもっと遊びたいが先になるところを、6年生たちはほとんどの休み時間を削って大きな板に折り鶴を心を込めて貼りつけていきました。
卒業式も間近となる日に「ファイト!にっぽん!Withコロナ」のメッセージボードが完成しました。
多くの方のご協力もあり、メッセージボードは市民会館1階エレベータ前に飾られることになりました。6年生有志の純粋な気持ちが多くの人たちに届くことを祈っています。「ファイト!にっぽん!」